ポーランド、ランジェリーブランド探訪の旅 Axami

Voyage for Discovery

special vol.04

Polish Lingerie

ポーランドから徹底取材!

special vol.04

ポーランド、ランジェリーブランド探訪の旅

Polish Lingerie

第一部・アクサミの秘密を徹底レポート!

世界中の国々へ出荷されるアクサミのランジェリー

人材育成と品質管理が生む、クオリティ

アクサミの最大の魅力は、デザインも然ることながら、世界中が認めるクオリティにあります。ヨーロッパのトップクラスのメーカーから仕入れた繊細な刺繍レースに、高さと丸みのバランスに優れたブラジャーのカッティングと緻密で完成度の高い縫製技術。なぜアクサミ製品のクオリティはこれほどまでに優れているのか?その理由を探るべく、私たちはポーランドにあるアクサミのアトリエを訪れました。

白色で統一されたアトリエは、細かいところまで整理整頓が行き届き清潔感に溢れていました。そこで働く女性ワーカーたちは、服飾専門学校で基本を学んだプロフェッショナル候補ばかり。入社後は、厳しい品質管理マネージャーのもとで育成されます。さらに、ひとつの工程だけでなく複数の工程をローテーション異動することで、全体を把握する能力を身につけていきます。こうして日々スキルアップを積んだワーカーたちは、仕事のレベルも意識もプロフェッショナル。リーズナブルな価格からは想像できない世界レベルのクオリティは、徹底した品質管理と人材育成への地道な努力から生み出されていたのです。その他にもアクサミのアトリエには、ブランド成長の秘密がたくさん隠されていました。

受け継がれた美のDNA ~ブランド誕生ストーリー~

アクサミの創業者でありオーナーであるエディタ・スクトゥニカの母、アンナ・ゴウエビオヴスカは、かつてドレス等の衣装デザインや制作を手掛ける仕事をしていました。そんな母の背中を見て育ったエディタは、いつか自分もアパレル業界で働きたいと服飾専門学校でファッションを学びます。そして、ポーランドが自由主義国家となった1989年、ポーランドではまだ珍しかったランジェリーブランドの創業を決意。ランジェリー事業に可能性を感じた母アンナも事業経営に参画することとなり、ファミリービジネスとしてのスタートを切りました。当初は「Angel Lingerie」の名で創業しましたが、後にブランド名を「Axami」に変更。エディタが考案する個性的なランジェリーは、少しずつ世界で注目を集めるようになります。その評判は、ランジェリー先進国フランスでは、「もしも、アクサミがフランスのブランドだったら、2倍の価格で売られていても不思議ではないだろう」と称されたほど。こうして、母から娘へと受け継がれた美のDNAは、世界という舞台で開花することになりました。

ポーランドにあるアクサミのヘッドオフィスと裏手にあるファクトリー
アクサミのオーナーのエディタ

ブランド創業者へのインタビュー

アクサミを世界的ブランドへと成長させた敏腕オーナーのエディタさん。そんな彼女に、アクサミ創業当時の話を伺ってみました。

Q. なぜランジェリー事業を始めようと思ったのですか?
A. 当時のポーランドには、自分が本当に着たいと思えるランジェリーがなかったから。ないなら自分作ろうと思ったのがきっかけです。
Q. Axamiという社名の由来は?
A. 単語そのものに意味はないけれど「オンリーワン企業でありたい」という強い想いが込められています。Axamiという社名は世界中どこを探しても存在しません。Axamiは「世界でオンリーワン」なのです。
Q. 創業当時、最も苦労したことは?
A. 苦労はあったはずだけど思い出せません。好きなことを仕事にしているから、とにかく仕事が楽しくて仕方がないんです。
Q.創業当時と現在で、最も変わったことは?
A.クオリティもデザインも全てが進化しています。これまでは派手なデザインが多かったけど、今後はシックなデザインも増やしていく予定です。

エディタの表情や言葉には迷いが感じられず、揺るぎない信念を持っていることがよくわかりました。エディタさん、これからも期待しています!

手作業と最新テクノロジーの融合

アクサミのファクトリーに入って最初に案内されたのは「型入れ」と呼ばれる工程でした。型入れとは、一反の布地から下着を作るために必要なパーツを型取っていく作業です。布地の伸縮方向なども考慮しながら、無駄のないように型を取るのは簡単な作業ではありません。この型入れ作業は1ミリの誤差も出さないよう正確に行う必要があるため、最新のCADシステムを活用して行われていました。型入れの次は「裁断」という工程。型に沿って布地を裁断する工程で、アクサミではドイツ製の最新マシンを使って裁断を行っていました。創業当初は全て手作業で行っていたそうですが、機械化することで正確さとスピードが同時にアップしたそうです。裁断が終わったら「縫製」の工程に入ります。この作業だけは機械化することができないため、作業は全て手作業。熟練ワーカーたちが細かいパーツをスピーディーに縫い上げていきます。クオリティの高いアクサミのランジェリーは、こうした手作業と最新テクノロジーの融合によって作られているのです。

明るく広いアクサミの工場
エディタさんの部屋には数々の賞状とトロフィーが並ぶ

受賞歴が証明する、ブランドの実力

アクサミは企業としての品質管理体制や、製品そのものの品質がポーランド国内でも高く評価され、これまでにポーランド国内において数々の賞を受賞しています。
例えば、消費者からの投票による支持率をもとに受賞者が決まるポーランド最大級のアワードプログラム「Customer’s Laurel」にて、2010年アクサミは、「Discovery of the Year(いま最も注目のブランド)」 に選ばれました。アクサミは輸出を中心にビジネスを展開してきたため、海外での高い知名度に対して、ポーランド国内での認知度は決して高いとは言えませんでしたが、この受賞をきっかけにポーランドでも知名度が急上昇。ポーランド国内のランジェリーショップでも、アクサミのランジェリーを取り扱うショップも増えてきました。

その他の受賞歴としては、2008年と2009年には”EURO CERTYFIKAT”を2年連続で受賞しています。ポーランドは2004年にEU加盟国となりましたが、この賞は「EU加盟国の間において競争力を発揮できる企業」に与えられるもので、ポーランドの優良企業を海外にPRする目的があります。品質だけでなく、企業としての経営や成長戦略まで含めて評価されるため、企業にとってはとても名誉ある受賞と言えるでしょう。

オーナーのエディタさんを支える、語学が堪能なスタッフたち

世界を舞台に、さらなる飛躍を目指して

これまで主に海外事業に力を入れてきたアクサミですが、近年はポーランド国内メディアとの連携にも積極的に取り組んでいます。2011年には、ポーランド最大級のミスコンテスト「Miss Poland」のファイナリストたちに衣装を提供。選考会場を大いに盛り上げました。その他、ファッション雑誌を中心とした国内の主要メディアに登場したり、有名企業とのコラボレーション・ファッションショーを開催するなど、ポーランド国内での知名度はますます上昇しつつあります。

一方で、海外への情報発信も積極的に行っています。2010年からは、毎年パリで開催されるランジェリー国際見本市への出展をスタート。2011年からは、ビャウィストクをはじめとするポーランド東北地方のランジェリーメーカーと連携して「Eastern Poland」というチームを結束し、毎年のようにパリで開かれるランジェリー展示会へ出展しています。

2017年には、ビャウィストクに新しい自社ビルが完成する予定とのこと。
成長が止まることを知らないアクサミの飛躍から、ますます目が離せそうにありません。これからのアクサミに期待したいと思います。