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今、知りたいランジェリー80
Ⅲ 知っておきたいランジェリーワード
Ⅱ Jos Berryとランジェリーの今を知るからの続き……(全6回の3/6回目)Jos Berryが語る“いまのランジェリー”には、トレンドだけではなく、価値観の変化が映し出されている。そして、その背景を理解するうえで欠かせないのが、ランジェリーにまつわる「言葉」の存在だ。FoundationやUnderpinningが“支える役割”を示す一方で、IntimateやBoudoirは、肌との距離感や内面的な美しさを映し出す。InvisibleやNew Sexyにも、快適さや自己表現といった現代的な価値観が反映されている。言葉の背景を知ることで、一枚を見る視点も変わっていく。そして次は、最新インスタグラムから、現在進行形のランジェリー感覚を覗いてみよう。
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“素肌に溶け込むヌードカラーランジェリーが、“日常を支える下着”というFoundationの考え方を自然に映し出している。 Foundation(ファンデーション)
“日常の基準”としてのランジェリー38直訳すると「土台」を意味する言葉。ランジェリーにおいては、日常的に身につける基本的な下着のカテゴリーを指し、ブラジャーやショーツ、ガードルなどが含まれる。装飾性よりも安定感や機能性が重視される領域であり、毎日の装いを支える存在でもある。 特別な日のためのアイテムとは異なり、日常の中で無意識に選ばれることが多いからこそ、そのフィット感や快適さが重要になる。Foundationという概念は、見えない部分でスタイルを成立させる“基準”としての役割を示している。
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コルセットによってシルエットを内側から整える、“設計としての下着”=Underpinningを象徴するスタイル。 Underpinning(アンダーピニング)
シルエットをつくる“設計としての下着”39「支える」「下支えする」という意味を持つ言葉。ファッション全体の構造を成立させるための下着を指し、コルセットやパニエ、ペチコートなどが代表的な例となる。単なるインナーではなく、服のシルエットそのものを内側から形づくる存在だ。Foundationが日常的な下着のカテゴリーであるのに対し、Underpinningはより設計的な概念に近い。装いの完成度を高めるために、どのように内側を構築するか——その視点を持つことで、ランジェリーの役割はさらに立体的に見えてくる。
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親密な距離感や静かな空気感を通して、“Intimate”という言葉が持つ感覚的なニュアンスを表現。Sexyよりももっと親密なニュアンスが欧米では一般的。 Intimate(インティメイト)
“近すぎる”ことが意味になる装い40「親密な」という意味を持つこの言葉は、欧米ではランジェリー全体を指すこともあるが、その本質は肌との距離の近さや、限られた関係性で共有される感覚にある。“intimate”は身体や関係性のプライベート領域を示すため、文脈によってはより直接的で踏み込んだ印象を与える。そのため“Sexy”よりも“近すぎる”ニュアンスとして捉えられ、気恥ずかしさを伴うこともある。Intimateを理解すると、ランジェリーは関係性まで含めた、よりパーソナルなものとして見えてくる。
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レースランジェリーとロマンティックな空間演出が重なる、ブドワール的な美意識を感じさせる世界観。 Boudoir(ブドワール)
内面的な美意識を映す空間とスタイル4118世紀フランスの私室文化に由来する言葉で、女性が身支度を整えたり、くつろいだりするためのプライベートな空間を意味する。現在では、繊細でロマンティックなランジェリースタイルや撮影表現を指す言葉としても使われている。単なる“色気”ではなく、内面の美意識や静かな官能性を含んだ概念。ブドワールという視点を持つことで、ランジェリーはより感覚的で奥行きのあるものとして捉えられるようになる。
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縫い目を感じさせないシームレスデザインが、“存在を主張しない美しさ”というInvisibleの発想につながる。 Invisible(インビジブル)
存在を感じさせないという設計42“見えない”という意味の通り、縫い目を感じさせないシームレス加工や接着技術などを指す言葉。服に響かないことはもちろん、肌に溶け込むような着心地も重要な要素となる。目立たないことが目的でありながら、その精度の高さが全体の完成度を左右する。存在を主張しないことで機能するという発想は、ミニマルな美意識とも重なり、現代のランジェリーにおける重要な方向性のひとつとなっている。
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装いやシーンに合わせてランジェリーを選び替える、“Lingerie Wardrobing”という現代的な感覚をイメージ。 Lingerie Wardrobing
(ランジェリー・ワードロービング)TPOで選び替えるという発想43その日の予定や装いに合わせて、ランジェリーを意識的に選び替えるという考え方。仕事、外出、リラックスタイムといったシーンごとに最適な一枚を選ぶことで、装い全体の完成度を高める。海外ではスタイリングの一部として自然に取り入れられている概念だが、日本ではまだ十分に浸透しているとは言い難い。ランジェリーを“固定されたもの”ではなく、“選び替えるもの”として捉えることで、日常の楽しみ方が広がっていく。
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リラックス感のある着心地と美しいシルエットを両立した、“Lounge Intimates”を象徴するスタイル。 Lounge Intimates(ラウンジ・インティメイツ)
くつろぎと美しさのあいだにある選択肢44ラウンジウェアとランジェリーの中間に位置するカテゴリー。外出着ほど構築的ではなく、ナイトウェアほどリラックスに寄りすぎない絶妙なバランスが特徴だ。肌あたりの良さや着心地を重視しながらも、シルエットや素材には美しさが保たれているため、日常の中で自然に取り入れやすい。急な来客やちょっとした外出にも対応できる柔軟さを持ち、快適さと女性らしさを両立する現代的な選択肢として注目されている。
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誰かのためではなく、自分自身が心地よく楽しむ。“New Sexy”という新しい価値観を映したファッション。 New Sexy(ニューセクシー)
“見せる”から“選ぶ”へと変わるセクシーの基準45従来の“見せるためのセクシー”とは異なり、自分の意思で選び、自分のためにまとう色気を指す概念。誰かの視線ではなく、着る人自身の感覚や心地よさを軸に成り立っている。過度な露出に頼らず、自然体のシルエットや身体に沿うフィット感が重視される。コルセットやシアー素材も、従来の記号性から離れ、“自己表現”として再解釈されている。強さとしなやかさが共存するこのバランスが、現代のセクシーを象徴する。New Sexyは外に向けるものではなく、内側から選び取るスタイルへと変わりつつある。
知っておきたいランジェリーワード・まとめ
ランジェリーにまつわる言葉には、単なる名称以上の意味が込められている。構造や機能を示す専門用語だけでなく、着心地や美意識、ライフスタイルまでを表現するワードが世界中で生まれ続けている。FoundationやUnderpinningが“支える役割”を示す一方で、IntimateやBoudoirは、肌との距離感や内面的な美しさを映し出す。さらにInvisibleやNew Sexyには、快適さや自己表現、自分のために選ぶという現代的な価値観が反映されている。言葉の背景を知ることで、何気なく選んでいた一枚にも新たな視点が生まれる。素材やシルエット、着心地への理解が深まることで、ランジェリーはより身近で奥深い存在へと変わっていく。
そして次は、いま世界でリアルに発信されている最新インスタグラムから、現在進行形のランジェリー感覚を覗いてみよう。
Ⅳ 最新ランジェリーSNS
Ⅲ 知っておきたいランジェリーワードからの続き……(全6回の4/6回目)ランジェリーの最新情報は、いまやSNSとオンラインメディアから生まれている。Instagramや専門サイトでは、新作コレクションの発表だけでなく、展示会の空気感や業界の動き、さらには歴史的背景まで、多角的な視点で共有されている。ブランドの公式発信に加え、個人のレビューや分析が重なり合うことで、より立体的な情報が形成されていく。世界各地の発信者を通して、“いま”起きている変化をリアルタイムで捉えられる時代になっている。ここからは、最新トレンドが生まれるSNSの世界を見ていこう。
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展示会レポートやブランド分析を通して、ランジェリー業界の流れや背景まで多角的に読み解く専門メディア。インディブランドから大手ブランドまで幅広く扱い、業界全体を俯瞰できる発信が特徴。 Esty Lingerie
業界の流れを読み解く、信頼できる視点46スペインを拠点に活動するエステル・ピューレストンによるランジェリー専門メディア。展示会レポートや新作分析、ブランドの動向などを幅広く取り上げながら、単なる情報紹介にとどまらず、その背景や流れまで丁寧に整理して伝えている。インディペンデントブランドから大手まで網羅するバランスの良さも特徴。ランジェリーを“産業”と“文化”の両面から理解したい読者にとって、欠かせない存在となっている。
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実際の着用比較を通して、“正しいブラ選び”やフィッティングの重要性をわかりやすく発信する人気アカウント。リアルな体型比較やサイズ解説が、多くの支持を集めている。 charlene.lingerie
フィッティングという視点からの発信47フランスを拠点に活動するシャーリーンは、ブラフィッティングの重要性を広く発信している存在。実際の着用写真を通して、サイズやフィットの違いを具体的に示しながら、「正しく選ぶこと」の価値を伝えている。リアルな着用感に基づく情報は説得力があり、フォロワーは30万人規模へと拡大。個人発信でありながら、業界内外に影響力を持つアカウントへと成長している。
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歴史的ランジェリーやコルセットをデジタルアーカイブ化し、下着文化を体系的に紹介するオンライン博物館。構造や素材、時代背景まで含めて学べる貴重なアーカイブ。 The Underpinnings Museum
デジタルでたどる、下着の歴史482016年に設立されたオンライン下着博物館「The Underpinnings Museum」が運営するインスタグラム。歴史的なランジェリーやコルセットをデジタルアーカイブとして公開し、構造や素材、時代背景までを丁寧に解説している。視覚資料とテキストを組み合わせることで、下着の進化を体系的に理解できる点が特徴。ファッション史や女性史の文脈からランジェリーを読み解く、貴重なプラットフォームとなっている。
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長年の業界経験をもとに、新作情報から職人技まで審美的な視点でキュレーションする専門メディア。素材やディテールへの深い洞察が、情報の信頼性を高めている。 Lingerie Briefs
経験に裏打ちされた審美的キュレーション49業界で長年のキャリアを持つエレン・ルイスが手がけるオンラインメディア「Lingerie Briefs」が運営するインスタグラム。デザインや素材、フィットといった要素を軸に、新作やブランドの魅力を専門的かつ洗練された視点で紹介している。展示会レポートに加え、職人技や制作背景にも焦点を当てることで、ランジェリーの奥行きを伝える構成。経験に裏打ちされた洞察が、情報の信頼性を高めている。
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ランジェリーを特別なものではなく、日常のファッションとして自然に楽しむスタイリングを提案。シアー素材やレース使いをリアルクローズへ落とし込む感覚が魅力。 Sarah Zerafa
日常に落とし込む、リアルなスタイリング50マルタ出身のインフルエンサー、サラ・ゼラファ。彼女のInstagramでは、ランジェリーをファッションの一部として自然に取り入れたスタイリングが紹介されている。レースやシアー素材を活かしたコーディネートや、身体のラインを引き立てるシルエットの選び方など、実践的なヒントが多いのが特徴。特別なものとしてではなく、日常の延長で楽しむための感覚が伝わってくる。
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サイズインクルーシブや身体表現など、文化的・社会的視点からランジェリーを読み解く評論家の発信。単なる商品紹介に留まらない、知的な視点が支持されている。 Cora Harrington
文化として読み解くランジェリー51アメリカを拠点に活動する評論家・著述家。長年にわたり専門的な情報発信を続け、インディーブランドからラグジュアリーメゾンまで幅広く取り上げてきた。彼女の視点は、単なる製品紹介にとどまらず、サイズインクルーシブや身体表現、社会との関係性までを含む。ランジェリーを文化的文脈で捉えるその姿勢は、多くの読者に新たな視点を提供している。
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パターン設計や素材選び、縫製工程まで公開し、“つくる視点”から魅力を伝えるデザイナーアカウント。完成品だけでは見えない制作の裏側に触れられる。 Karolina Laskowska
制作の裏側に触れる、デザインの視点52英国を拠点に活動するランジェリーデザイナー。Instagramでは完成されたビジュアルだけでなく、パターン設計や素材選び、縫製工程といった制作のプロセスを公開している。高度な構造理解に基づく解説は専門性が高く、クリエイターや業界関係者からも支持を集めている。ランジェリーを“つくる視点”から理解するための貴重な発信だ。
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素材感や透け感、フィット感まで細かく検証し、実用性を重視したレビューを行う人気プラットフォーム。動画レビューによるリアルな比較検証も大きな特徴。 -
異なるカップサイズの2人が、同じランジェリーを比較レビューし、サイズ選びの違いを可視化している。体型による見え方の差まで確認できる実践的な内容。 Big Cup Little Cup
体型の違いを可視化するレビュー54異なるカップサイズを持つ2人のレビュアーによるSNS。実際の着用をもとに、フィット感やサイズ選び、見え方の違いを率直に検証している。同じアイテムでも体型によって印象が変わることを具体的に示しており、実用的な情報として高い価値を持つ。サイズに悩む読者にとって、リアルな比較視点が役立つ内容となっている。
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ブラ設計や縫製工程、トワル制作まで紹介し、ランジェリー構造を深く学べる専門スタジオ。設計図や制作プロセスから、下着づくりの奥深さが伝わってくる。 Ali Lee Design Studio
設計から理解するランジェリー55ランジェリーデザインとパターンメイキングを専門とするスタジオのアカウント。ブラの構造や設計図、トワル制作、縫製工程などを丁寧に紹介し、完成品の裏側にあるロジックを可視化している。デザイン教育や技術共有の側面も強く、ランジェリーをより深く理解したい人にとって実践的なヒントが得られる内容となっている。
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世界最大級のランジェリー展示会から、次シーズンのトレンドや素材動向を発信する公式アカウント。会場の空気感や最新テキスタイル情報をリアルタイムで追うことができる。 Salon International de la Lingerie
“次の兆し”を最も早く捉える公式アカウント56パリで開催される国際ランジェリー見本市の公式Instagram。会期前後には出展ブランドの紹介やトレンドフォーラムのテーマ、注目される素材やカラーの方向性が発信され、開催期間中は会場の空気感やランウェイ、セミナーのハイライトがリアルタイムで共有される。完成品ブランドだけでなく、Interfilièreと連動した素材・テキスタイル分野の動きまでカバーしている点も特徴。デザインの完成形だけでなく、その背景にあるプロセスや流れまで視野に入れることができる。 世界中のバイヤーや業界関係者がチェックする理由は明確だ。ここには、まだ広く知られる前の“次シーズンの兆し”が集まっている。一次情報としての信頼性とスピード感を兼ね備えた、最前線の発信拠点といえる存在。
Ⅳ 最新ランジェリーSNS・まとめ
ランジェリーのSNS発信が面白いのは、単に“かわいい写真”を見るためだけではない。サイズ比較レビュー、歴史的コルセットのアーカイブ、制作工程を解説するクリエイター、展示会から次シーズンの兆しを伝える専門メディアまで、多様な視点が集まっている。SNSはいま、「買うための情報源」だけでなく、知識や価値観を広げる場所へと変化しているのだ。世界中の発信を見ていくと、ランジェリーは単なる下着ではなく、文化や身体、美意識と深く結びついた存在であることが見えてくる。
次項では、“今さら聞けない”ランジェリーの基本を改めて見ていこう。
Ⅰランジェリーを知る旅|ニューヨーク・パリ・ポーランド
Ⅱランジェリーの今を知る|Jos Berryが語る2026ランジェリートレンド
Ⅲ知っておきたいランジェリーワード|言葉を知ることで、選び方が変わる
Ⅳ最新ランジェリーSNS|SNS “いま”起きているリアルな変化
Ⅴ今さら聞けないランジェリー|ランジェリーとブラジャー
Ⅵランジェリー名言 10|言葉で知る、ランジェリーの本質
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