最後に紹介するのは地方都市「コニャクフ」です。コニャクフはポーランドはチェコとの国境近くのベスキド山脈にあるにある小さな村。 この村のレース編みは200年以上の伝統を誇り、エリザベス女王や前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世にも献上されたことがあるほどの逸品です。 現在でも、コニャクフ村で生産されたレース製テーブルセンターは世界各国の大統領やVIPなどのテーブルにも飾られています。
村では、古くからドレスなどの衣裳の飾りやテーブルクロス、カバーなどにレース編みが使われ、現在でも、村の女性の大半がレース作りに携わっていると言われています。レースを編めずに嫁入りはできないといわれるほど、母から娘へと代々受け継がれてきたレース編み。ところが、そんなコニャクフ村のレース編みも東南アジアなどからの輸入で産業が衰退していきました。
伝統的な装飾品の需要が低迷を受け、その打開策として村の女性たちが始めたのが、なんとレース編の伝統技法を使ったセクシーな下着作り。当初は村人の間で反対の声もあったそうですが、結果的にこれがインターネット等を通じて世界へと広がり、世界中から注文が殺到。こうして、コニャクフの伝統的なレース編みは見事な復活を遂げたのです。この復活の物語は、ベティナ・オベルリ監督の映画「マルタの優しい刺繍」のポーランド版とも言えるでしょう。
現在も、村の女性たちの完全ハンドメイドによるランジェリーが制作されています。当店では取り扱いはしておりませんが、興味のある方は是非インターネットで調べてみてください。
このように、古都もまたポーランドの織物産業の歴史を我々に教えてくれています。ポーランドと織物の関係は、知れば知るほど奥深いと言えます。
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