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フェムケア最前線
人に聞けないデリケートゾーンのお悩み

デリケートゾーンのお悩みは女性であれば日常的に直面するものですが、人にはなかなか相談しにくいものですよね。たとえ親しい友人であっても相談しにくく、それについて話すことはタブー視されがちです。このコラムでは、人に聞きにくいデリケートゾーンのお悩みと、それらの悩みに対処するためのフェムケア情報や実践方法をご紹介します。

目次 -Contents

デリケートゾーンケアとフェムケアは別物?

デリケートゾーンケアは女性の健康に欠かせないフェムケアのひとつ
デリケートゾーンケアは女性の健康に欠かせないフェムケアのひとつ

フェムケアとは、女性が健康で快適な生活を送るために必要な製品やサービス、実践方法などの総称です。デリケートゾーンケアはフェムケアのひとつで、フェムケアの具体的な内容としては、次のようなものが挙げられます。



①デリケートゾーンケア

デリケートゾーンは女性の身体の中でも特にセンシティブで人に悩みを相談しにくい場所の一つです。デリケートゾーンのケアに特化したフェムケア製品としては、デリケートゾーンの清潔を保ちかゆみや不快感を軽減するための洗浄剤や、保護や保湿をするクリーム、臭いを抑えるデオドラントなどがあります。また、デリケートゾーン専用の衛生用品や下着もフェムケアに含まれます。



②月経ケア

月経中の女性の健康と快適さをサポートするための製品や方法もフェムケアに含まれます。例えば、生理用ナプキンや月経カップ、月経ショーツなどの製品に加えて、月経中の痛みや不快感を軽減するための実践的なアプローチ手法などです。



③性健康ケア

フェムケアは女性の性健康を促進するための製品や実践も含みます。性感染症(STD)や性感染症(STI)の予防や治療、性的な快楽やパートナーシップの向上に役立つ製品や情報などが、それらに当てはまります。



④妊産婦ケア

妊娠、出産、出産後の女性の健康とケアもフェムケアの重要な領域です。妊娠中や出産後のケア用品、産後のリカバリー製品、授乳製品などが含まれます。



⑤女性の健康啓発

女性の健康に関する正しい情報を提供し、健康的な生活習慣を促進することもフェムケアの目的の一つです。女性の生理や性健康に関する教育、健康的な食事や運動、ストレス管理などに関する情報などのサービスがあります。 ここからは、フェムケアの中でもデリケートゾーンケアに関連する疑問やお悩みに焦点を当て、快適ライフをサポートするための製品や実践方法などをご紹介していきましょう。

疑問1:デリケートゾーンの脱毛はした方が良い?

リスクと利点を理解すればメリットの方が大きいVIO脱毛
リスクと利点を理解すればメリットの方が大きいVIO脱毛

デリケートゾーン脱毛は「VIO脱毛」とも呼ばれ、Vライン(ビキニライン)、Iライン(性器周辺)、Oライン(肛門周辺)の大きく3つの部位に分けられます。脱毛のレベルも、毛が全くなくなるまで脱毛する、全体的に薄くする、一部の毛を残して形を整える、などを好みに合わせて選べます。

海外ではデリケートゾーンは脱毛するのが一般的で、外国人が日本の銭湯や温泉に行くと大半の人がデリケートゾーンの処理をしていないことに驚くそうですが、デリケートゾーンの脱毛にはメリットとデメリットがそれぞれあり、脱毛した方がよいかどうかは、個々の好みや状況によって異なります。デリケートゾーン脱毛の一般的なメリットとデメリットを、以下にご紹介しますので参考にしてください。



<メリット>

①デリケートゾーンを清潔に保つ

脱毛していないデリケートゾーンは蒸れやすく、生理的な分泌物も付着しやすいため、雑菌が繁殖しやすい状態にあります。デリケートゾーン脱毛をすると、ムレによるかゆみや臭いといった不快感が軽減されるメリットがあります。デリケートゾーンを清潔に保つという衛生的な面において、デリケートゾーン脱毛はとても効果的です。

VIO脱毛をする前に欠かせないお肌の状態チェック
VIO脱毛をする前に欠かせないお肌の状態チェック

②ショーツの選択肢が広がる

デリケートゾーン脱毛を行うと、ショーツのデザインを気にせず楽しむことができます。例えば、海外ブランドのショーツはフロント部分が透けるデザインも多く、脱毛をしていればアンダーヘアが透けるのを気にする必要がなくなります。また、フロント部分の面積が小さいTバックショーツなども堂々とはきこなせるようになります。



③水着を堂々と楽しめる

下着のショーツを人に見られることはなくても、水着は人に見られるもの。体を動かした拍子にアンダーヘアがはみ出してしまったら恥ずかしいですよね。デリケートゾーン脱毛をしていれば、水着からアンダーヘアがはみ出てしまう心配がなくなるので、人目を気にするストレスが減り、色んなデザインの水着を自由に楽しめるようになります。



<デメリット>

①脱毛による痛みや不快感

デリケートゾーンの脱毛には、レーザーやワックスなど様々な方法がありますが、一般的にどれも多少の痛みを伴います。痛みの感じ方には個人差がありますが、デリケートゾーンは皮膚が薄く刺激に敏感なため、脱毛による痛みや不快感を感じやすい部位でもあります。脱毛処理後にかぶれや炎症が起きたり、不快感が残ったりする場合もあるようなので、デリケートゾーンの脱毛を検討する場合は、それぞれのリスクと利点を十分に理解した上で、自分に合った最適な方法を選択するようにしましょう。

デリケートゾーンは皮膚が薄くて刺激にセンシティブ
デリケートゾーンは皮膚が薄くて刺激にセンシティブ

②イングロー(埋没毛)リスク

イングロー(埋没毛)とは、毛根に毛が埋まったまま毛穴が閉じられ、毛が皮膚内で成長することで発生する現象です。毛抜きやカミソリなどによる自己処理が原因となることが多いようですが、レーザーやワックスによる脱毛でもリスクが全くないとは言い切れません。埋没毛になること自体に大きな問題はありませんが、見た目の問題や、皮膚を傷つけてしまうことによる炎症などのリスクがあります。



デリケートゾーンは皮膚が薄くて敏感なので、脱毛を行う場合は事前に肌の状態を確認し、しっかりとカウンセリングを受けた上で行うことが重要です。また、脱毛した方がよいかどうかは、個々の好みや状況によって異なりますので、よく検討した上で行うと良いでしょう。

疑問2:寝る時はノーパンが良いって本当?

寝る時はショーツをはかない方が良いという話を聞いたことがある人も多いでしょう。これもデリケートゾーン脱毛と同じで、いくつかのメリットとデメリットがあります。

デリケートゾーンの通気性が良いと雑菌の繁殖が防げる
デリケートゾーンの通気性が良いと雑菌の繁殖が防げる

<メリット>

ショーツを穿かずに寝ることでデリケートゾーンの通気性が向上して蒸れにくくなるため、雑菌の繁殖を防ぐことができます。また、ウエストや鼠径部のゴムによる締め付けから解放されるため、体の巡りがよくなり自律神経が整いやすくなる、ゴムによる黒ずみやかゆみなどの肌トラブルが起こりにくくなる、などのメリットもあります。暑い季節や寝苦しい夜には、ショーツを穿かない方が通気性が良くなり涼しく感じられる場合もあるため、より良い睡眠環境を作ることができます。



<デメリット>

ショーツを穿かずに寝ると、デリケートゾーンからの分泌物や汗が直接パジャマや布団シーツに付着してしまう可能性があります。また、ショーツには外部からの刺激や異物の付着などからデリケートゾーンを守る役目があるため、ショーツを穿かないことでバリア機能が低下するデメリットがあります。

天然素材のショーツは肌にもデリケートゾーンにも優しい
天然素材のショーツは肌にもデリケートゾーンにも優しい

このようにショーツを穿かずに寝ることのメリットとデメリットは色々ありますが、最も大切なのは質の良い睡眠を確保することです。ショーツを穿かない方が安眠できる人は、ノーパンで寝ることによるメリットは大きいでしょう。反対に、ショーツを穿かないと安眠できない人は、ショーツを穿いて寝る方がよいです。

ほとんど締め付けのないショートパンツタイプの下着は、ショーツ派を穿くメリットとはかないメリットの両方を同時に満たすことができるので、ショーツ派の人にもノーパン派の人にもお薦めのアイテムです。自分の状況や好みに合わせて、最適な方法を見つけてくださいね。

デリケートゾーンを守りつつ良質な睡眠をサポートするナイトセット
デリケートゾーンを守りつつ良質な睡眠をサポートするナイトセット

お悩み1:デリケートゾーンのかゆみ&臭い

デリケートゾーンのお悩みの中でも特に困っている人が多いのが、かゆみや臭いのお悩みです。また、このお悩みは人に相談しにくいだけでなく、病院に行くのも抵抗があるという人が多く、なかなか厄介です。デリケートゾーンのかゆみや不快感を和らげるためには、いくつかの方法があります。



①優しく洗って清潔に保つ

デリケートゾーンの清潔を保つことは、かゆみや不快感を軽減する上で最も重要です。毎日必ず清潔な洗浄剤で優しく洗い、雑菌や不純物を除去し、清潔さを維持しましょう。ただし、過剰な洗浄は逆効果になることがあるので、必要以上にこすったり、強力な石鹸を使用しないように注意しましょう。洗浄剤は、デリケートゾーン専用のフェミニンウォッシュや、弱酸性のベビーソープなどを使うのがおすすめです。

また、デリケートゾーンを洗う際には、前から後ろに向かって洗浄することが重要です。後ろから前に向かって洗浄すると、大腸菌などの細菌が膣に侵入するリスクがあるので注意しましょう。

医療法人監修のデリケートゾーンケア「ラファム」のウォッシュとクリーム
医療法人監修のデリケートゾーンケア「ラファム」のウォッシュとクリーム

②保湿でpHバランスを適正に保つ

肌の乾燥もかゆみの原因になりやすいひとつです。フェミニンウォッシュなどで優しく洗った後は、デリケートゾーン用のクリームで保湿をすると良いです。デリケートゾーン用のクリームは、デリケートゾーンのpHバランスが整うように成分が配合されているため、専用クリームで保湿をすることでデリケートゾーンの自然なバランスが保たれ、かゆみや不快感を自然に和らげることができます。



③ショーツは天然素材を選ぶ

綿や他の通気性の高い素材の下着を選ぶことで、デリケートゾーンの通気性を確保し、湿気や蒸れを軽減できます。合成素材や密閉性の高い素材は湿気を溜めやすいため、かゆみや不快感の原因となる可能性があります。多くのショーツはクロッチ部分にコットン素材が使われていますが、身頃生地にはポリエステルやナイロンなどの合成繊維が使われているものも多いです。デリケートゾーンのかゆみが気になる場合は、できればコットンやシルクなどの天然繊維でできたショーツを選ぶか、合成繊維であれば吸湿性や速乾性に優れたものを選ぶと良いでしょう。

一般的なおりものシートに比べて176倍の通気性がある使い捨て布製ライナー
一般的なおりものシートに比べて176倍の通気性がある使い捨て布製ライナー


④パンティライナーを使用する

生理中だけでなく、おりものなどの分泌物によりショーツが汚れてしまうことがあります。湿った状態の下着を長時間着用すると、雑菌の繁殖を促進し、かぶれや感染症のリスクを高める可能性があります。そのリスクを軽減するには、パンティライナーを使用するのが最適です。ショーツを一日に何度もはき替えるのは難しいですが、パンティライナーであれば一日に何度も交換することができます。コットンなどの天然素材でできたパンティライナーなら、肌にも優しく長時間快適な状態をキープできます。パンティライナーを上手く活用して、常に清潔な状態を保つようにしましょう。

ただし、症状が重度である場合や長期間続く場合は、医師に相談することをお勧めします。かきむしって皮がむけたり、肌が炎症を起こしたりしている場合は、ステロイドなどの薬剤が処方される場合もあります。かゆみ止めや保湿剤などを処方してもらえることもあるので、症状が悪化する前にまずは医師に相談しましょう。

お悩み2:パンティライナーを彼に見られたくない

パンティライナーには、おりものなどの分泌物によりショーツが汚れてしまうことを防いだり、汚れたら交換することでデリケートゾーンを常に清潔な状態に保てるなどのメリットがあります。日常的に愛用している女性も多いと思いますが、彼氏やパートナーと良い雰囲気になった時に、パンティライナーが付いているのがバレると気まずい…といった声をたまに耳にします。そうなることがわかっている場合は、事前にトイレに行ってパンティライナーを外すことができますが、それができない時は困りものです。



そんなお悩みを解消する最適な方法は「布製の使い捨てパンティライナーを着ける」という方法です。薬局などで売られているパンティライナーは、一般的に紙ナプキンが小さくなったものです。デリケートゾーンが触れる面の上層にはクコットンが使われているものもありますが、布製ではないためショーツとは明らかに素材感が異なり、貼り付けていることがわかってしまいます。一方、布製の使い捨てパンティライナーは、ショーツ生地との一体感があるため目立ちにくいのが特徴で、貼り付けていることがわかりにくい傾向があります。

濃色ショーツにも馴染むブラックのTバック用パンティライナー
濃色ショーツにも馴染むブラックのTバック用パンティライナー

ただ、たとえ布製の使い捨てパンティライナーであっても、黒などの濃色系のショーツの上に白いパンティライナーを使えば、パンティライナーを付けていることが一目でわかってしまいます。そんな時は黒のパンティライナーを使うと良いでしょう。黒のパンティライナーなら濃色系のショーツに付けても目立たず、ショーツと一体化した自然な見た目になります。

パンティライナーはデリケートゾーンを清潔に保つために、とても効果的なアイテムです。デートの日は布製の使い捨てパンティライナーを使うなどの工夫をして、上手く活用できると良いですね。

デリケートゾーンのお悩みはフェムケアで賢く解決

フェムケアを賢く学んでデリケートゾーンのお悩みを解決しよう
フェムケアを賢く学んでデリケートゾーンのお悩みを解決しよう

デリケートゾーンのお悩みは、多くの女性が日常的に抱えながらも、なかなか人に相談しにくい問題ですが、近年ではフェムケア製品や情報が充実しており、問題を解決するための手法や選択肢も増えています。デリケートゾーンのお悩みを解決するためには、適切なフェムケア製品や方法を選択し、日常生活での健康習慣を実践することが重要です。自分自身の身体と心の健康に対する理解を深め、適切なケアを行うことで、デリケートゾーンのお悩みを賢く解決しましょう。

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