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ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

Lingerie Photo

彼女たちがカメラの前で「脱ぐ」理由

西川らむ

人生で1番、自分を可愛いと言った日

もっと痩せて、可愛くなってから、納得いく自分になってから、綺麗な状態を写真に残したい。そうは言ってもなかなか痩せることはできず、そうこうしているうちに自分のことは後回しで、気づいたらすっかり歳月だけが経っている。そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。

こと写真撮影に関しては、みなさん完璧主義になってしまう傾向が強いのか、「いまの私ではダメ」と撮影に消極的になってしまう女性に出会うと、私は寂しい気持ちになってしまいます。今がダメで、いつなら良いのでしょうか?カメラマンは、完璧な女性を求めていると思われているのでしょうか?それとも、世間一般で言うモデルのようなスタイルの女性しか撮影はするものではないと思われているのでしょうか?

これは、40歳を迎えるのを期に撮影の依頼をしていただいたお客様の話です。 幼少期からいままで太っていることが原因で、やりたいことも我慢してしまうことが多かったことを打ち明けてくれました。本当は30代で写真を残しておきたかったけど、痩せることがでずタイミングを逃してしまったと。

それから撮影に向けて、彼女は色んな感情と向き合います。初めてのランジェリー選びでのサイズ合わせ、全身鏡でカラダのチェック、肌のケアや毛のお手入れなど、進めていくうちに途中で「私にはやっぱり無理なんじゃないか」と落ち込むこともありました。私は彼女のそんな様子をずっと見ていたので、撮影当日はまさに二人三脚。いざ撮影を始めると、腹を括って撮影を楽しむと決心してくれた彼女からは「女のかっこよさ」が漂うほど雰囲気にあらわれていました。

西川らむ 人生で1番、自分を可愛いと言った日

【人生で1番可愛いと言った日】
撮影当日のことを、そう表現してくれたことが私にとっては何よりも嬉しかったです。

西川らむ 人生で1番、自分を可愛いと言った日

堂々といまの自分自身を受け入れてみること。彼女にとって葛藤も不安もたくさんあったと思いますが、それに気づいた上で撮影を楽しむ姿はとてもセクシーに写るものです。また、この経験がきっかけで「ランジェリーももっと積極的に楽しんでみよう」という気持ちにも火がつきます。自信がつくともっと大胆なものに挑戦したくなるのが女心というもの。こうしたうれしいおまけが付いてくるのも、撮影の醍醐味の一つなのです(^^)

これからも、撮影にまつわる様々なエピソードを紹介していきますので、また次回もお楽しみに。

各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。

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