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ポーランド世界遺産
〜ビャウォヴィエジャの森〜
ポーランドとベラルーシの国境をまたぐビャウォヴィエジャ森林保護地区は、ヨーロッパ最大の森林地帯です。ポーランド最古の国立公園で、ヨーロッパ最後の原生林とも言われています。広さ約930平方キロメートル、東京ドームおよそ20個分にも相当する面積を持つこの地域には、珍しい動物が数多く生息しています。
この森には、ヨーロッパ最大の哺乳類と言われるヨーロッパバイソンが300頭近くも生息しています。古くから多くのヨーロッパバイソンが生息していましたが、生息環境の悪化と密猟者による乱獲により、1921年に野生のヨーロッパバイソンは絶滅してしまいました。現在、ヴャウォヴィエジャの森に生息しているヨーロッパバイソンは、動物園で飼育されていたバイソンを人工繁殖させた子孫たち。20年近くの歳月をかけて繁殖飼育を行い、再び野生バイソンとして森に放たれたものだそうです。
ヴャウォヴィエジャの森は、1979年に世界遺産として登録されました。ポーランドのクラクフの歴史地区とヴィエリチカ岩塩鉱が、世界遺産の第一号として認定された翌年の話です。現在は、自然森林博物館や動物園もあり観光地として賑わいを見せています。しかし、その一方で森林伐採や土壌汚染などの危機にもさらされています。1991年には、ポーランドとベラルーシによって自然保護の為の共同管理委員会も設立されました。そのため、観光客は立ち入り制限されているエリアも多く、あらかじめ決められたルートのみでの散策が許可されています。
ヴャウォヴィエジャの森へは、ビャウィストク駅から直行バスが出ています。ワルシャワからビャウィストクまでは、電車で3時間くらい。移動に時間がかるため、訪れる際には余裕を持ったスケジュールを組むのがオススメです。
Bialowieza Forest
ビャウォヴィエジャの森


ビャウォヴィエジャの森への入り口となるビジターセンターへは空路でフランクフルト等の各主要空港から乗り継ぎ「ワルシャワ国際空港」へ。ワルシャワからバスで4時間。その他、ビャウィストク駅からバスもあり。
■ビャウォヴィエジの観光について
定められた道をハイキングするか観光ルートを馬車で巡るコースがあり。
その他国立公園内は資格を持ったガイドの同行が必ず必要です。
ビャウォヴィエジの森ビジターセンター (ポーランド語/ドイツ語/英語)
自然史博物館、バイソン動物園もあり。
https://www.muzeum.bpn.com.pl
・通貨/ズロチ・ユーロ(観光地のみ)
・言語/ポーランド語
・時差/8時間遅い(サマータイム3月~10月末)