「本と映画」をテーマにするマガジン

今回ご紹介するのは、ポーランド陶器の輸入会社ケルセンを経営する鳴川睦さんのエッセイ本です。「幸せ暮らし」というタイトルにもあるように、著者自身の幸せな暮らしを紹介しながら、ポーランド陶器の魅力も伝えています。

中学生と小学生の2人の娘の母でもある鳴川さんは、四季折々の旬な食材を使って料理するのが大好きなのだそうです。本書の中では、ポーランド陶器にに盛り付けた料理の写真がたくさん掲載されています。例えば和食。和食といえば、シンプルな和の器に盛り付けるのが一般的。カラフルなポーランド陶器は和食には合わないと思っていませんか？実は、意外なほど和食に合うのです。印象的だったのは、茶わん蒸し。シンプルで脇役になりがちな茶わん蒸しも、カラフルなポーランド陶器に入れると、主役級の存在感に大変身！その他に、ネギなどの薬味にもピッタリで、その使い勝手の良さに驚かされます

さらに、料理以外にも、庭のガーデニング飾りとして活用したり、小物入れやインテリアとして置いたり、この本ではポーランド陶器の色々な使い方が紹介されています。どれも最高に可愛くて、著者がポーランド陶器の魅力に取りつかれた気持ちが良くわかります。とにかくこの本は、「なるほど！」と思わせてくれるアイデアの宝庫で、ポーランド陶器の入門書としては最強の本だと思います。ポーランド陶器を買いに行く前に、必ず読んでおくことをお勧めします。きっと良い買い物ができますよ。

ポーランド陶器はインターネットでも販売されていますが、全てハンドメイドで、同じものはひとつもありません。是非、じっくり吟味して、自分だけのお気に入りを見つけてくださいね。