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ポーランドの食卓(料理編)

イタリア料理やフランス料理と聞けば代表的なメニューがすぐに思い浮かびますが、「ポーランド料理」と聞くと、どんなメニューが思い浮かびますか?何も思い浮かばないという人もいるかもしれませんね。今回は日本ではちょっぴり馴染みが薄いポーランド料理についてご紹介します。

冬が長く寒いポーランドでは、身体を芯から温めてくれる煮込み料理やスープ料理がポピュラーです。特に、スープは「第一の食事」と言われており、肉や魚以上のメイン料理とされています。立てたスプーンが倒れないほどたっぷりと具が詰まった具だくさんスープもあり、メイン料理だと言われれば納得ができます。そんな種類豊富なスープの中でも、最もポピュラーで日本人にも好まれる伝統的スープが「ジュレック」です。発酵させたライ麦を使った白いスープで、ほんのり酸味のあるまろやかな味がします。ジュレックは各家庭によって作り方や味が異なり、「お婆ちゃんやお母さんが作るジュレックが一番美味しい!」と言うポーランド陣も多くいます。発酵食品を使った家庭の味のスープという点では、日本の味噌汁とよく似ているのかもしれませんね。

発酵したビーツ(赤カブ)を使ったバルシチも最もポピュラーな伝統スープのひとつです。紫蘇ジュースのような濃い赤紫色が特徴で、日本ではまず見かけないようなスープの色ですが、ポーランドの食卓には欠かせない定番です。その他に、マッシュポテト・ベークドポテトといったジャガイモ料理や、ピクルスやサワークラウトやフレッシュチーズ、餃子に似た伝統料理「ピエロギ」などが食卓に並び、パンと一緒に食べられます。

また、ポーランド人は甘い物が大好き。特に乳製品が大好きで、アイスクリームやケーキなどを好んで食べます。あまり知られていませんが、ポーランドはチーズケーキ発祥の地とも言われています。ポーランドのポドハレ地方の郷土菓子「セルニック」が起源とされ、現在もポーランドには様々なチーズケーキがあります。その他、ケシの実のロールケーキ「マコヴィエツ」やバラのジャムが入ったドーナツ「ポンチキ」など、日本ではお目にかかれないご当地スウィーツも盛りだくさん。各家庭で手作りされることも多く、ポーランド人の家庭に遊びに行くと手作りケーキを振る舞われることも多いです。 日本ではまだ知られていないポーランド料理。日本でブームを巻き起こす日は遠くないかも?!

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