ランジェリーをあなたの日常スタイルに
その道のプロから学ぶスタイルコラム

イタリアの最新秋冬コレクションから見るランジェリーファッション

ボンジョールノ！ SPLASH特派員リトラです。イタリア在住歴10年の筆者が、イタリアならではの情報や素敵なランジェリーブランドをご紹介します。

今回は、ミラノファッションウイークで発表されたコレクションの傾向と共に、3ブランドをピックアップして、各ブランドで目を惹いたランジェリーファッションをご紹介しましょう。

華やかさと陽気さで溢れるファッションウイーク時期のミラノ

イタリアでは6月の2週目から9月10日頃まで、約3ヶ月設けられている学校の夏休みが終わりを迎えました。

幼稚園生から大学生まで、お子さんを持つ親は大変だろうと思ってしまいますが、ヨーロッパでは当たり前のことなので、バカンスをどこで過ごしたか、どんな過ごし方をしたかという話題で持ち切り！大変だったと思わずいつだって楽しみを真っ先に考えるのがラテンの国、イタリアらしさだと感じます。

また、イタリアはコロナによる影響が落ち着きを見せ、ミラノを始め各地に外国からの観光客が戻り、以前のように色々な言語を耳にすることが普通になってきました。

ファッションウイーク時期は、世界中からおしゃれな装いのファッションエディターやブロガー、インフルエンサーが集結するミラノ。この時期をめがけて訪れるアパレル関係者や観光客も多く、何とも言えない華やかなオーラーに包まれ、街中が賑わいます。

ハイブランドが並ぶ、ミラノのモンテ・ナポレオーネ通りのショップ前に高級車が停まっていると、「有名人？サッカー選手？誰が店に入ったのか」と噂しながら店の前で待ち構える人や車の前で記念写真を撮る人がいる見慣れた光景が戻ったのも微笑ましいです。

変化が激しいファッション業界の今

変化が激しいファッション業界の中で、根強いファンが多いイタリアンブランド。知らない人がいないと言っても過言でないほどの知名度と話題性、ファンを飽きさせないアイデアとマーケティング力、ブランド力があると思います。 シンプルでセクシーなスタイルを好む傾向にあるイタリア女性ですが、まさにハートをつかむ作品が数多く見られた2022-2023秋冬ミラノコレクション。 90年代風から2000年を代表するY2Kファッションが春夏に続くビッグトレンドな中、トラスパレント（透明性）がキーワードのセンシュアルな表現やコルセット・ビスチェ、ボディコンシャスドレスなど、ボディラインがポイントになるスタイルが溢れていました。

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“ボディライン”のことで少し前にヴィクトリア・ベッカムが語っていた記事を思い出しましたので、少し余談を加えましょう。

ヴィクトリアが語ったのは現代の女性像についてで、女性らしい丸みを帯びたフォルムが美しく、ガリガリ、スレンダーな体型が支持される時代ではなくなってきたというもの。「無理なダイエットや生活コントロールよりも自然なスタイルが時代に合っていると思う」とコメントしていました。ありのままのナチュラルな美しさこそが理想的な女性のスタイルではないかと語っていたのです。 あれだけのスリムな体型を維持するために計算されたストイックな生活をしてきたヴィクトリア。その彼女の発言はかなり衝撃的でした。

彼女の発言は時代そのものを反映していて、ライフスタイル、セクシャリティ、ファッション業界全体にも言えるように思えました。ファッションモデルに対しても同じであり、コレクションを見ていても、ブランドのカタログを見ていても、近年では多様なssのモデルを採用しているブランドが増えています。

それに加えて、ファッションは体型や肌の色に関係なく平等に存在するものと言うメッセージが聞こえてくるような気がします。

存在感を放つランジェリーファッション

そのような多様性が受け入れられる中で目に留まったのがランジェリーファッションへの解釈です。

ファッションの一部としてワンアイテムとなり、フェミニティだけでなく強さを感じさせるメッセージ性があるのが今シーズンの特徴ではないかと感じました。ファッションとランジェリーの垣根がフラットになっているように思います。

今回は、ミラノファッションウイークで発表されたコレクションの中からヴェルサーチ、ドルチェ&ガッバーナ、フェンディをピックアップし、各ブランドで目を惹いたランジェリーファッションコーデをご紹介しましょう。

ヴェルサーチは1978年にジャンニ・ヴェルサーチェにより設立されたイタリアを代表するブランドです。

秋冬コレクションでは90年代ファッションを新しい解釈で華やかに展開。トレンド要素の一つであるコルセットを連想させるデザインや、トップスを細く絞ったタイトなラインのドレスなどヴェルサーチらしさが光るコレクションでした。セクシー&派手さが代名詞のヴェルサーチですが、今シーズンは色使いをぐっと抑えシルエットの美しさが際立ち、ラグジュアリーな気品が溢れています。

筆者の目を惹いたのは、コルセットとラインストーンをドレープのように施したトップスのコーディネイト。

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クールでお洒落、ゴージャス感があり、デニムと合わせればラフな着こなしも出来るこのアイテム。ランジェリーとファッションをミックス&マッチした抜群の仕上がりでメガヒットしそうな一点です。ブラではなく、コルセット型という点がトレンディで、肌見せ感がよりファジー(曖昧)に。ブラ部分のカットラインも個性的でおしゃれ！ブルゾンやジャケットを羽織ると取り入れやすいスタイルになりそうですね！

ドルチェ&ガッバーナは、1985年にドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナが設立したイタリアを代表するブランドで世界的な人気の高さで知られます。

ランジェリーファッションのオンパレードだったドルガバのコレクション。トレンドヒッターとして秋冬シーズンも独自の世界観を作り、ヒットしそうな商品が数多く見られました。

筆者がピックアップしたワンコーデは、トラスペアレント(透ける)×ボリュームシルエットでセクシーさにパワフルな印象を加えたニュールック。

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透ける素材ならではの生地の陰影やタトゥーのように浮かび上がるブラのレース、胸のふくらみや鎖骨の凹凸など、一枚の薄い生地が屈強な鎧をまとっているように強い女性を表現する、新鮮なランジェリーファッションのスタイルだと思いました。

フェンディは、1925年にアデーレ・フェンディとエドアルド・フェンディがローマで創業した97年の歴史を持つイタリアの老舗ブランドで、現在はLVMH傘下です。

仕立ての良さが際立つジャケットスタイルにフェミニティを加え、上品な印象を残すコレクションを展開した秋冬シーズンのフェンディ。透け感のある素材を使ったフェミニンなランジェリーファッションや、トレンドのコルセットを思わせるアイテムが登場。

筆者がピックアップしたのは、シャツの上に合わせるコルセット型トップスで、ウール素材を使用したスタイリッシュなデザインのもの。

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セクシーな着こなしは苦手という方にもお勧めで、トレンドスタイルが楽しめる一枚に。

秋冬新作コレクションから筆者がピックアップした点をそれぞれご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？！「コルセットがトレンドなの？」と気になる方は、ぜひコルセットがマストトレンドであることを実証する一つとして話題のTikTokを覗いてみてください。ハッシュタグで#CorsetTokと検索すると億単位の再生回数が今も尚、積み重なっているのが分かり、数多くのティックトッカーが紹介しています。秋冬コレクションで色々なブランドが発表したコルセットの中で、どのデザインがリアルヒットとなるか目が離せませんね！

また同時に、ランジェリーへの関心が一層アップすると思いますので、コルセットや素敵なランジェリーを揃えたい方はSPLASHイチオシのブランドLA MUSA（ラミューザ）もチェックしてみてください！

次回もイタリアより皆様のランジェリーライフの参考になる情報をお伝えしたいと思います。楽しみにお待ちください！チャオ～！