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アメリカからSPLASH特派員がお届け
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アメリカからお届けする北米ランジェリー事情！
アメリカ発 地球にも人権にも配慮したブランドPact
こんにちは。SPLASH特派員、アメリカ在住のカナです！
自由にランジェリーを楽しむをモットーに、北米のランジェリー関連情報や意外と知らないブランドの歴史などについてお届けします。ブランドによっては、企業理念やランジェリーの素材についても紹介していく予定ですのでお楽しみに！
今回ご紹介するのは、アメリカ発の衣料品ブランド【Pact 】(パクト)についてです。
このコラムではPact の製品紹介だけでなく、ブランドの歴史やPact がどのように環境や労働者の人権に対して配慮しているかについても深掘りしていきます。コットン製の心地良いランジェリーが好きな方、地球や人権にも配慮しているブランドを知りたいという方にオススメなコラムです！
それでは早速、Pactがどのような企業なのか見ていきましょう！
Pact ってどんなブランドなの？
Pact は、2009年にBrendan Synnott（ブレンダン・シノット）氏がアメリカのコロラド州を拠点としてスタートさせました。そんなPact の初めての製品は、オーガニックコットン（※1）で作られた下着でした。2018年からは女性や男性、子供、赤ちゃん用の洋服などの製造・販売も開始。オーガニックコットンの調達に仲介業者を介さないことで、これまで不可能だった適切な価格でオーガニックコットン製品の提供を可能にしました。
また、Pactの製品は全てオーガニックコットンで出来ており、製品を製造する際の有毒な染料を避けたり、化学薬品を減らしたりするなどの配慮をしています。それらが少ないということは、働く労働者が受ける薬品の負担も減少するということでもあります。
Pact が素材や染料にこだわるのは、創設者のBrendan Synnott氏の思いが関係しています。彼はアパレル業界に参入する以前、食品業界にいました。そこで学んだ経験から、衣類も食料品と同様に考えるべきという強い信念が生まれたのです。
Pactは、お客様のクローゼットの中が、皆さんのお家にある食べ物のようにクリーンで安全な製品（＝素材を育てる過程、その素材を使った衣類ができる過程、それらの工程を支えてくれる労働者の人権、これらの項目をクリアしたエシカルな製品）であることをモットーにしています。
※1 オーガニックコットンの定義
オーガニックコットンとは化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に抑え、労働の安全や児童労働など社会的規範を守って製造したものを指します。日本オーガニックコットン協会より引用。
Pactは地球や人権へどのような配慮をしているの？
Pactが配慮していることをご紹介する前に、まずは綿花栽培の現状やどのような問題があるのかをお話していきます。
皆さんは、コットンの原材料である綿花の栽培にたくさんの水が必要なことをご存知ですか？
コットンを育てるために莫大な水を使い、本来作れたであろう農作物の代わりにコットンを作る発展途上国の人々。彼らにはそれしか生きていく為の選択肢がないのです。そのため欧米では、しばしばコットンのことを“汚れた作物”と呼ぶことがあります。
日本ではあまり問題になっていませんが、綿花栽培における水問題はとても深刻になっています。ファストファッション業界などで使用されるコットンは水や環境、労働者の人権に配慮されていないものが多いです。わかりやすい例を出すと、2013年にバングラディッシュで起きた繊維工場の事故が記憶に新しいのではないでしょうか？
隣国のインドでも、綿花産業による水不足は深刻な問題になっています。2013年の資料データ（※2）ではありますが、この年のインドでは1億人以上が安全な水を手に入れられなかったのに対して、綿花栽培に使われた水はインドの人口の約85%が毎日100ℓずつ１年間使うのと同じくらいの莫大な量でした。
このような問題を減らす策として、農薬を少なくしたり、灌漑の仕組みを発展させるなど様々な改善を経て、現在は従来の綿花栽培より水資源を節約できるようになりました。ただ、このような取り組みは高い技術やコストが掛かるので、綿花栽培全体に浸透していないのが現状です。
では、Pact はどのようにして地球環境や労働者の人権に配慮しているのでしょうか。
ここからは、Pactの具体的な取り組みをご紹介していきます。
皆さんは、フェアトレードという言葉を聞いたことはありますか？聞いたことはあるけど詳しく知らない方も多いのではないでしょうか？
Fair Trade Certified（※3）が定めるフェアトレード認定とは、労働者の人権や地球環境に重きを置く企業や生産者のことです。安全な労働条件、土壌や水等の自然環境を守ること、持続可能な生計であるかどうか、その地域の開発基金などの項目等があり、それらをクリアした企業や生産者のみがFair Trade Certifiedの製品として名乗ることができます。(Fair Trade Certifiedの製品には、専用にシールが付いています。)
Pact の製品はFair Trade Certifiedが認定した場所で作られているので、地球環境にも人間にも優しいクリーンな製と言えます。またPact の製品に使われているオーガニックコットンは従来のコットン（当社比）と比べると、71％の節水と62％の少ないエネルギーで製造することが可能なので環境への影響を最小限に抑えています。そしてPactの電力は、地球環境に優しい風力および太陽光発電のサーバーファームで運用しているのでとてもエコフレンドリーです。
※2 インドの水不足問題参照元
World Water Day: the cost of cotton in water-challenged India
※3 Fair Trade Certified
1999年に設立。世界45カ国以上で土地や水路の環境保護をしながら、何百万もの人々の人権や生活を向上させる手助けをしています。ちなみに最初に登録された製品は、ニカラグア産のコーヒー豆だったそうです。
認証マークはコチラです↓
Pactにはどんな製品があるの？
ここからは、Pact の製品を紹介していきます。
Pact は着心地や素材を重視しており、運動する時や、締め付け感が少ない物を選びたいときにオススメです。日中つけるのが物足りない方には、ナイトブラとして使用するのもオススメ！どのブラも$50以下で買うことができるので、気軽に試すことができます。
Pretty Plunge Bra $35t
Smooth Cup Bralette $30
Soft Triangle Bra $25
Double Scoop Bra $25
どの製品もオーガニックコットン100%で出来ているので、敏感肌や湿疹などお肌の問題を抱えている人も安心して着用していただけます。皮膚は人体の最大面積臓器なので、コスメやスキンケアだけでなく、直接体に触れる洋服の素材にもこだわりたい方にもオススメです！
あなたが何を選ぶかで、変わる明日の地球
Pactは昨今話題になっているSDGsに沿って、社会的基準と環境基準の両方を満たしたブランドでもあります。 (SDGsの項目は下記にあるので、ご参考ください)
従業員を尊重し、彼らにふさわしい報酬を提供するために、違法労働や児童労働のないFair Trade Certificatedの工場のみと提携しています。 つまり、Pact製品を購入するということが、SDGsへの貢献にもなるのです。また倫理的(エシカル)な企業を選ぶということは、先進国に住む我々が簡単にできる途上国へのサポートでもあります。
着心地や素材、染色に拘るだけでなく地球環境や人権にも配慮してできたPactの製品を試して見ませんか？
SDGsが定める17の項目
次回のコラムは、アメリカ発のランジェリーブランドNATORIについて紹介していきますのでお楽しみに！
各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。
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