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イタリアの魅惑ランジェリー事情

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イタリアン・ランジェリーの歴史を紐解く

こんにちは。SPLASH特派員、イタリア在住のyukinaです。ランジェリーの本場イタリアから、最新情報やランジェリーの美をお届けしています。

毎日身に着けるランジェリー。デイリーの一部になっていて、なかなかランジェリーの歴史まで考える機会がないのではないでしょうか。近年、イタリアをはじめとして、多くのファッション・メゾンがランジェリーのエッセンスを包括したスタイルを提案しており、ランジェリーはもはや単なるアンダーウエアではなくなってきています。

ファッション業界におけるそのような動きは、ランジェリーのルーツを探ろうというイタリア人の興味をひきつけています。というのも、ランジェリーの歴史にはイタリアが深くかかわっているからです。

人類最初の下着は、古代エジプトにみることができますが、それを発展させたのはイタリア、つまり古代ローマといわれています。この時代に、女性は胸に布を巻き始め、そこに現在のブラジャーの起源があるとされています。ルネッサンス期、フィレンツェで圧倒的な支配力を有していたメディチ家のカテリーナ・デ・メディチは、馬に乗って散歩するときに、必要性を感じ、女性用のショーツを作らせたそうです。すぐにショーツは刺繍や紐などで装飾される贅沢品となりました。

SPLASH特派員&ライター yukina・イタリアン・コンフォートはコットンで快適

その後、ランジェリーの歴史上、語らざるをえないコルセットの時代がやってきます。ウエストを補正して細くみせるコルセットは、1500年代~1900年代と長い間、女性のワードローブを支配していました。ヨーロッパの宮廷にコルセットを広めたのはカテリーナ・デ・メディチだといわれています。

フランスの王家に嫁いだ彼女は、ふくよかなウエストをカーブして見せるためにコルセットを身に着け、さらに宮廷の女性たちにもコルセットの着用を命じたそうです。フィレンツェのウフィツィ美術館やピッティ宮殿のパラティーノ美術館の数々の絵画に、ウエストがきゅっとひきしまった女性の姿をみることができ、その時代に思いを馳せることができます。

20世紀になると、現在のようなブラジャーが登場し、1950~60年代には女性の曲線美が強調されました。イタリアの女優ソフィア・ローレンのブラックのランジェリー姿は、当時のセクシー・シンボルとしてあまりにも有名です。

そして時代は移り、現在はナチュラル志向がグローバルに広がっています。造形美よりも自然体でいることができるコンフォートや自分らしさを表現するランジェリーの多様化、コルセットの復活やインナーのアウター化など、これからもランジェリーはますます進化し、発展を続けていくでしょう。

SPLASH特派員&ライター yukina・イタリアン・コンフォートはコットンで快適

過去に目を向けると、「今」は歴史の結晶であり、この瞬間がとても大切だと思えてきます。そんな思いを胸に、今日もランジェリーを身に着けました。

各分野で活躍する方々に登場していたたきランジェリーや女性の美、最新の ファッションやコーディネイトに関する情報を発信していただく最新コラムです。

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