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6月のウェディング
〜JUNE BRIDE〜

6月に結婚する花嫁は幸せになれるという「ジューンブライド」という言葉がありますが、6月といえば、日本では梅雨にあたります。なぜ雨天が多い6月に結婚式をすると良いのか、疑問に思ったことはありませんか?実は、ジューンブライドという言葉はヨーロッパから伝わったものです。

ポーランドもヨーロッパ諸国ですから、同じくジューンブライドという言葉が存します。ジューンブライドの由来には諸説あり、ローマ神話の女神Junoに由来するという説や、ヨーロッパ古来の風習に基づくという説、6月の気候が結婚式に適しているという説などがあります。どの説が真実なのかは明らかではありませんが、その由来はさておき、ポーランドの知人の話によると、ポーランドで6月の結婚式が好まれている理由は、なんといっても「気候の良さ」なのだそうです。6月のポーランドの気温は、おおよそ日本の3月~4月のくらいです。桜が咲き、屋外で花見を楽しむシーズンと同じ気温、つまり暑くもなく寒くもない快適な気候です。しかも、日本とは異なり、ポーランドの6月は雨が少なく、晴天の日が多いのだとか。7月や8月も晴天は多くなりますが、30度を超える猛暑日も多くなるため、結婚式をするにはやはり6月が最適なのだそうです。

ポーランドの結婚式は日本のスタイルとは大きく異なります。挙式というセレモニーがあるのは同じですが、違うのはセレモニーの後です。日本では披露宴と二次会それぞれ2~3時間で行われる一般的ですが、ポーランドでは夜通しパーティーが続きます。とにかく飲んで食べて歌って踊りまくるドンチャン騒ぎのパーティーが、夜が明けるまで続きます。田舎町ともなると、パーティーが2~3日間にもわたり続くこともあるのだとか。パーティーは屋外で行われることも多いことから、結婚式の日の気温や気候はとても重要なのです。

こういった事情を知ると、ポーランドで6月の結婚式が好まれる理由が良くわかりまね。結婚式に最適ということは、観光にもベストシーズンだということ。ポーランドに旅行に行くなら、6月は本当にオススメです。街を歩いていると、馬車に乗った花嫁さんに遭遇するなんてこともしばしばありますよ。

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